目次
センチネルデータベースとは何か?
FDAが運営しているセンチネルデータベースはご存じですか?
(センチネルというのは歩哨という意味だそうです。)
センチネルは、FDAが保健医療データにより医薬品、医療機器をモニタリングする目的で2007年に設立したものです。
今では、リアルワールドデータを用いた臨床研究等の手本になっています。
センチネルデータベースの基本情報
データ規模 | 約300万人 |
データソース | 国や保険会社、病院、個人等 |
データセンター | Harvard Pilgrim Centerが基幹システムを管理している |
アメリカは日本のように国民皆保険制度が導入されていないため、特にレセプトデータに関しては民間をはじめとした多くの組織からデータを集めています。
基本的に、Harvardにあるセンターからクエリが発行できるようになっています。
その他にも、日本にもPMDAが管理しているMID-NETというデータベースが存在しますが、両社は似ているようで結構違いがあります。
センチネルデータベースのコンテンツ【レセプトデータが中心】
内容的にMID-NETとは少し異なります。
MID-NETは電子カルテデータが中心ですが、センチネルではレセプトデータが中心になります。
具体的には、下記のようなデータが格納されています。
匿名化はどのように行っている?
アメリカでは、国民総背番号制が導入されていますが、センチネルは基本的にその背番号は導入されていません。
今のところ各機関のデータを名寄せすることは難しいようです。
ただし、複数機関での名寄せは検討しているようで、今後実現されるかもしれません。
なお、匿名化は、基幹システムに登録される以前の段階で、患者の個人情報を匿名化しているようです。
コメント